中華民国 民国元年 1912年 壹圓銀貨 開国記念幣 孫文 中国貿易銀 未使用品

図柄表：孫文図柄裏：植物文様発行地：中華民国発行年：1912年（中華民国元年）彫刻師：Luigi Giorgi銘文表：國民華中 幣念紀國開銘文裏：MEMENTO 壹圓 BIRTH OF REPUBLIC OF CHINA額　面：壹圓材　質：銀（.890）直　径：39 mm重　量：27.20 g分　類：Y 318; Kann 608; L&M 48未使用品という極めて稀少な状態を誇る開国記念幣。中華民国の開国を記念して発行されたことから、この愛称で親しまれている。主に日本、中国から爆発的な支持を得る名品アンティークコインのひとつ。孫文は「中国革命の父」と呼ばれる中国の政治家。中国最初の共和制創始者として国父とも呼ばれている。中国広東省の極貧の農家に生まれるが、成長後は医学を学び、ポルトガル領マカオで医師として活動する。医学生時代から中国の政治体制に強い疑念を抱いており、1895年に武装一揆を起こした。だが、クーデーターは失敗に終わり、亡命を余儀なくされる。亡命先には日本を選び、そこでシルク商人の娘、大月薫に求婚した。この時点で既に孫文には中国本土に妻がおり、この婚姻は重婚だった。その他にも、孫文には浅田春という名の愛人がいた。その後も革命家としての夢を燃やし、米国、英国、その他世界各国を革命資金確保のために駆け巡った。そして、1911年に辛亥革命が勃発、1912年に孫文は大総統に祭り上げられ、中華民国が誕生した。中国の貿易銀は、近年相場が急騰しているアンティークコインのひとつであり、特に孫文を描いたものは収集家と投資家の双方から人気が高い。貿易銀のため、中国本土では流通しておらず、これらは外国に流れていた。それゆえ、日本人の特定の世代が意外にもこれらを多く所持している。現在マーケットで流れているものは、彼らを中心に放出されたものが多い。インターネットを通じたオークションが発展した時代を反映し、高度成長して経済的に力を持ち始めた中国の富裕層たちが、本貨を他国から自国に買い戻している。かつては半ば価値がない銀屑に近いコインとして扱われ、その多くが溶解されていた。だが、近年訪れた中国銭の爆発的な人気は凄まじく、供給が全く追いつかないことから、価格が驚くほど跳ね上がって来ている。今後の有望性にも期待したいアンティークコインのひとつである。